だいえんじ
青森県南津軽郡大鰐町大字蔵館字村岡12
大鰐温泉郷の中にある大円寺の起源は、奈良時代、聖武天皇の国分寺建立に際し、本尊大日如来を阿闍羅山の大安国寺に安置したことに始まります。後に大安国寺は荒廃し、鎌倉時代建久2年(1191)阿闍羅山千坊と..
大鰐温泉郷の中にある大円寺の起源は、奈良時代、聖武天皇の国分寺建立に際し、本尊大日如来を阿闍羅山の大安国寺に安置したことに始まります。後に大安国寺は荒廃し、鎌倉時代建久2年(1191)阿闍羅山千坊と称された「高伯寺」(円智上人建立)に移奉されました。慶安3年(1650)津軽三代藩主・信義が鷹の病気平癒を祈願したところ、病は治り、これを喜んだ信義は、本尊を京都で補修させ、同年に御堂を現在の場所(大円寺のある場所)に建立、「神岡山(じんごうざん)高伯寺」と号し、高伯寺と本尊を移安。以来、津軽家代々の崇敬を受け、江戸時代末期まで「大日様」として信仰を集めてきました。明治4年(1871)神仏分離の際、弘前市から大円寺が移り、高伯寺の名は姿を消すことになります。
神岡山
高野山真言宗
大日如来 不動明王
東北三十六不動尊霊場第14番 津軽弘法大師二十三霊場第22番
大日如来坐像(国重文)
JR奥羽本線 大鰐温泉駅より徒歩5分