いおうじ(にじゅうさんやじ)
埼玉県秩父郡皆野町大字三沢1960
その昔、聖徳太子がこの地を巡訪された際、諏訪明神から夢の中でお告げを受けた。ここは仏法隆盛の地であると奇異な思いを感じた太子は、自ら薬師如来の像を彫刻して草庵に安置、医王善逝の寺とした。これが今の..
その昔、聖徳太子がこの地を巡訪された際、諏訪明神から夢の中でお告げを受けた。ここは仏法隆盛の地であると奇異な思いを感じた太子は、自ら薬師如来の像を彫刻して草庵に安置、医王善逝の寺とした。これが今の奥の院である。 聖武天皇の時代には行基菩薩が巡訪され、勢至菩薩を安置し、師慶山観音院と名付けられた。弘仁元年(810年)に弘法大師が訪れ、この地が往古の霊場との念から坊舎仏閣を建立、大師が自ら馬鳴菩薩を彫刻し、これを安置した。また、境内地に井戸を掘った際に不思議な球体の石を得た。これを「月輪石」と名付け、火防の象徴として祈念した。 万治三年(1660年)に本堂を再建、宝永元年(1704年)に仁王門、宝永五年には庭園を築き、正徳三年(1713年)に奥の院薬師堂を再建し、現在に至る。
師慶山
真言宗
豊山派
勢至菩薩
聖徳太子
通称 三夜さま 二十三夜寺
秩父十三佛霊場九番
・関越道花園ICより車で30分 ・西武秩父駅または秩父鉄道皆野駅よりバス「三夜前」下車、徒歩5分
有り