有田焼の陶祖・李参平の菩提寺として知られる龍泉寺が建立。徳島県在住の女流仏師・飛梅沙羅應師により聖観音菩薩を描いた仏画(約10m)が龍泉寺へ奉納されました。その御堂の高さは23mで一本杉(19m)を11本も用いたものです。
有田唐船大観音(聖観音大仏画)は美濃産の手すき和紙である麻紙を使用し、金箔地極彩色で4年間かけて描かれました。
表装は強度を保つため7回の裏打ちが施され、そのうちの1回には多くの方々より祈願奉納された般若心経が貼り付けられ、数百年の保存を可能にするため、仏画の周囲は京都西陣の本金識物により仕立てられました。
表装には3年半の月日を要しました。