ねおきまつじんじゃ
三重県伊勢市神久1丁目2
伊勢市神久一丁目の「寝起松神社」は由緒不明とされるが、いつの頃からか、子どもの寝起きに霊験あらたかとされ、乳幼児の守り神とされるようになった。 県道一〇二号(二見街道)のJRの高架下から、細い..
伊勢市神久一丁目の「寝起松神社」は由緒不明とされるが、いつの頃からか、子どもの寝起きに霊験あらたかとされ、乳幼児の守り神とされるようになった。 県道一〇二号(二見街道)のJRの高架下から、細い道に入ると、集落の中に青々とした松が見える。寝起松は、江戸時代の寛文年間(一六六一〜七三)に神宮の摂社を再興したといわれる神宮大宮司の精長朝臣の邸宅があった場所と伝わる。『神都名勝誌』には、うねうねと屈曲した老樹の様は地を這う龍のようと記されているが、昭和九年に烈風によって倒壊し、現在はまっすぐな木が立っている。おそらく根上がり松から、寝起きにつながり、子どもの寝起きに霊験あらたかと信仰されるようになったことが考えられる。今もきちんと清掃が行き届き、鳥居には「氏子一同奉納」と刻まれている。松は代替わりしても、地元の人々からの信仰は今も変わらないようだ。地区の公民館も、寝起松公民館といいう。
近鉄宇治山田駅から徒歩約10分
常時
無料
約3分
無し