正一位智稲荷大神

令和6年10月29日に伏見稲荷大社より正一位稲荷大神璽を勧請して建立。主祭神は宇迦之御魂命とほか4柱の稲荷大神。相殿に天照大御神、月讀命ほか。社殿はありませんので参拝はできませんが、どこからでも遥拝いただき広く御神徳を感じていただければと願っております。

【由緒書きから】
令和六年十月二十九日に伏見稲荷大社から神璽・勧請証書を授与され東京都江戸川区に勧請いたしましたのが正一位智稲荷大神です。主祭神は宇迦御魂大神・佐多彦大神・大宮能売大神などの稲荷大神五柱です。また相殿に天照大御神・月読命ほかの神々をお祀りしています。稲荷大神の御神徳は伏見稲荷大社によりますと「衣食住ノ大祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」 とされますが現代的には「商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神」と解して差し支えありません。稲荷神社の社号に見られる正一位とは神階ですが制度は明治時代に廃止されましたので現在では法的根拠はありません。神階は特定の神社の神様に奉じられた位階で分霊しても勅許によらない限り継承されない制度でした。伏見稲荷大社では天慶五年（九四二年・平安時代）に正一位の神階を奉授し、建久五年（一一九四年・鎌倉時代）の後鳥羽天皇行幸の際に「当社は五穀衣食の守護神にて、諸人に尊信せしむべきであって、信心の輩がその所々に鎮祭しているのは、当社の分神である。よって本社勧請の神体には正一位の神階を書加えて授くべき」との勅許があったとして、これを根拠に現在でも正一位の神階を付与して稲荷大神璽と勧請証書を一子相伝の修法により勧請しています。稲荷神社以外でも正一位に奉ぜられた神様は多いのですが、今では正一位といえば稲荷神社の代名詞的な一種の称号として広く認識されています。当社では神号および社号を「正一位智稲荷大神」と申し上げてお祀りしています。