せんがんじ
島根県邑智郡川本町谷戸295
開創は天正4年(1576)。開山の大翁全碩は長江寺第六世で、小笠原氏の出自という。元は、仙岩寺山の西側にある谷「材木谷」に寺はあった。資料には、永禄二年の兵火で殿堂は灰燼に帰し、永禄十一年に再建した..
開創は天正4年(1576)。開山の大翁全碩は長江寺第六世で、小笠原氏の出自という。元は、仙岩寺山の西側にある谷「材木谷」に寺はあった。資料には、永禄二年の兵火で殿堂は灰燼に帰し、永禄十一年に再建したという。仙岩寺山には山城があり、おそらくは小笠原氏に関する戦であろう。段丘をなし、かつて二十戸くらいの聚楽があったそうだが、昭和のはじめまでに人家散逸した。その跡は今でもあるという。 現在の位置に移転した年代は不明。 山内には愛宕社が祀ってあり、小笠原長隆が永正元年(1504)京都の愛宕大権現から勧請したもので、ご神体の勝軍地蔵は二十五年に一度開くものだという。このことからも、小笠原氏の祈願所ではなかったかと『川本町誌』は推測している。事実、弘治二年、小笠原長徳は五十貫文を寄進している。 天領時代の寺領は六石(元禄五年)。末寺として、玉泉寺(美郷町地頭所)、長源寺(邑南町布施)、盛椿寺(邑南町高原)がある。
無住廃寺状態
臨流山
曹洞宗
薬師如来
石見観音霊場 第9番
江の川沿い、川本町役場の対岸位置に参道口有り。 山道の石段約200段を登る。
30分
無し