わかみやじんじゃ
兵庫県神戸市灘区新在家南町3丁目2−25
当社は、江戸時代前期の延宝6年(1678)の御創建である。 当社所蔵の『若宮八幡宮縁起』に「摂州兎原郡新在家村は、丹州の吏史松平前若州源朝臣の領地なり。延宝6年(1678)9月この村の南に光あり。..
当社は、江戸時代前期の延宝6年(1678)の御創建である。 当社所蔵の『若宮八幡宮縁起』に「摂州兎原郡新在家村は、丹州の吏史松平前若州源朝臣の領地なり。延宝6年(1678)9月この村の南に光あり。里人あやしみて村の小吏花木正時に告ぐ。正時これを数日うかがう。9月15日、一つの小筺波に漂いて海浜に流れくるを、正時えて家に帰りて開き見れば、八幡宮と秋葉権現の御真影なり。信心深き正時、いかにして勝地をえて安置せんと思う。ある夜、郡の佐北村英政来たりて正時の家に宿しぬ。英政その御真影を持し丹州に帰りて、この由を領主松平前若州に告ぐ。若州日く『八幡宮はわが尊敬する霊神なり。今二神、領地にとどまること誠に良縁なり』とて、村の東南の海浜に浄地を選び神殿を造営して二神を安置し、神田十五畝を付して、正時を神主として天下の平安を祈らしむ」と記されている。 当初「若宮八幡宮」であったが、戦後「若宮神社」に改称した。