徳雲寺

永禄11年（1658年）、融峰座元和尚によって創建された。
慶長5年（1600年）、小浜城の築城に伴って侍屋敷を整備することとなり、該当する地域に居住していた上竹原の住民の一部が移住を迫られた。このとき丸山地区にはすでに平僧地として徳雲寺があったため、その檀家であった住民らは丸山へまとまって移住したと伝わっている。そのため現在丸山全30戸のうち20戸が徳雲寺の檀家となっている。
明治11年6月7日、住職・？淳和尚が妙徳寺6世・恰山文悦和尚に依頼して中興開山（以後代数は中興から数える）とし、平僧地から法地へ昇格した。
大正9年4月、3世・慈雲和尚により本堂および開山堂の再建と庫裡の改築が行われた。
昭和7年11月、4世・秀禅和尚のとき山門を新築した。
昭和28年、5世・本光和尚のときに若狭を襲った台風13号によって甚大な被害を受けた。檀家のほとんども同様に大きな被害を受けたが、翌年から本堂および庫裡の修復をすることができた。その後昭和47年秋に位牌堂を新築し、昭和59年には境内地の拡張整備工事を行い山門を移築した。そして昭和63年、有無両縁の供養塔を建立した。
現在の檀家は、竹原（関を含む）20戸、丸山20戸とその他に30戸あり、計七〇戸となっている。もとは檀家より選挙によって世話人を選出し、その中から総代が選ばれていたが、現在は竹原と丸山・その他からそれぞれ1人の計2人を選出する方式となっている。