ふなばやしじんじゃ
島根県雲南市大東町北村18
当社は出雲風土記所載の「船林社」にして同風土記によれば「船岡山」「郡家の東北一十六里阿波枳閉委奈佐比古命の曳き末、すえませし船化してこの山となる故に船岡と言う」とあり命は往古この山を中心に粟を主とし..
当社は出雲風土記所載の「船林社」にして同風土記によれば「船岡山」「郡家の東北一十六里阿波枳閉委奈佐比古命の曳き末、すえませし船化してこの山となる故に船岡と言う」とあり命は往古この山を中心に粟を主とした農耕の道をお開きになったので後命の遺徳偲び奉り租神として奉斎したのであるが中世の頃一次衰微して社殿も消滅し山野となったことがあった。 その頃麓に高島十助と言う者があり此の地を畠となさんと開墾中に方三尺許りの切り石で社の土台らしきものを発見し驚きこの由を馬川与左衛門に告げ共に謹み更にくわしくこれを視るに全く祠蹟に間違いなきを認めたので文化八年(皇紀二四七二年 西暦一八一六年)夏社殿を再建立命の神魂を安鎮奉斎し後、北村の里の氏神として崇敬し今日に及んでいる。
船岡山は船山或いは大船山とも称し標高一四〇米 遠望すればその名の如く船を伏せたる形をなし頂上に立てば海潮の地の中心をなす南村北村の里を一望に納め風光明媚である。
阿波枳閉委奈佐比古命(あわぎへわなさひこのみこと)
旧村社
11月8日 例大祭 3月16日 祈年祭 12月5日 新嘗祭 7月14日 後共祭 麦祭 山神神社祭
なし
あり