稲荷神社 (千年希望の丘隣)

本社は長徳年間に倉稲魂神を勧請し奉り、当地区の守護神として尊祟しました。当地区は太平洋に沿った海辺ですので、専ら漁業を営み、傍ら農業を副業として生活して居った。神を勧請し奉りし後は漁・農業繁盛五穀豊穣し次第に繁栄を見るに至りました。ここで地区民は、その広大なる御神徳を感謝し、京都稲荷社の分霊を奉安すべく、現在の境内地を選定し、社殿を創建。寛永７年３月１日に、その遷宮鎮座式を奉仕して、永く恭敬礼拝を致す所となりました。その後嘉永５年地区民相諮り、拝殿を建立。又参道の敷石を設ける等、社殿の完備に意を注ぎ、面目を一新した。明治５年社格を村社に列せられましたが、明治４２年神社合祀令の発布により、当社もその維持管理を法規に逹せざる故を以て、法的には他に合祀されたが、氏子の反対により御神霊の奉安致すことは以前と何ら異なるところなく、年毎に弥益に神社の完備と尊厳とに意をそそぎ、地区民の守護神として御神徳益々高きものがありました。戦後、氏子の永い間の念願の再建は、昭和２４年に創立が承認されました。
(宮城県神社庁より)