じぞういん
山形県山形市東原町1丁目12−3
地蔵信仰が最盛期にあった延文年間、山形の開祖斯波兼頼によって中興された真言宗智山派の古い寺院。
鎌倉時代の造像を今に残す運慶作の地蔵尊を本尊として祀ってある。
「山形故実録」によると..
「山形故実録」によると同院の開創は永享3年(1431年)にさかのぼり、開山は祐円法印と記録され、さらに山形城主頼宗代に建立され、寺領は14石とある。
また「出羽風土記」に貞観8年、定願寺に預けられた”幻の寺”瑜伽寺は村山郡滝の平村に旧跡があり、その塔頭の宝塔院が山形城下に移り地蔵院になったと記されている。
ここに出てくる滝の平村とは現在の山形市大曾根に当たるが、詳しいことは不明である。
(地蔵堂)
420坪の境内には本堂、庫裡のほか地蔵堂、弁財天堂、稲荷堂が軒を並べ、宝物として聖観世音菩薩、不動明王、弘法大師像等がある。
当時は地蔵信仰が盛んであり、足利尊氏が熱心な信奉者であったことから兼頼もその轍を踏み、瑜伽寺の塔頭を移して宝幢寺、地蔵寺を建て領土鎮護の祈願所とした。これをもって同院は山形最初の地蔵堂とされる
摩尼山
真言宗
智山派
1431年
聖観世音菩薩
祐円法印
山形百八地蔵尊霊場 第20番 延命地蔵尊 山形三十三観音霊場 第19番札所 最上四十八所地蔵尊札所第八番
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有り