えんつうじ
山形県酒田市麓字楯ノ腰 50
見龍山円通寺は山形県酒田市麓字楯の腰に境内を構えている曹洞宗の寺院です。円通寺の創建は貞観7年(865)に開かれたのが始まりとされ当初は観音寺と称した定額寺(官大寺:国分寺に次ぐ寺格)でした。中世に..
見龍山円通寺は山形県酒田市麓字楯の腰に境内を構えている曹洞宗の寺院です。円通寺の創建は貞観7年(865)に開かれたのが始まりとされ当初は観音寺と称した定額寺(官大寺:国分寺に次ぐ寺格)でした。中世に入ると背後の高台に清原氏の後裔を称する来次氏が観音寺城を築き、観音寺も来次氏の菩提寺として庇護され寺運が隆盛したと思われます。慶長5年(1600)、当時の来次氏は上杉景勝に属していた為、関が原の合戦の際、西軍に与し敗北、戦後は上杉家に従い米沢に移りました。 庇護者を失い観音寺は衰微しましたが天和3年(1683)、越前滝沢村出身の大叟禅乗大和尚が山根に巡錫で訪れた際、中興開山しています。寛保2年(1742)火災により焼失し、寛保3年(1743)に現在地に再建されています。寺紋の丸三は来次氏の家紋を賜ったものとされ山門(切妻、桟瓦葺、四脚門)は観音寺城の裏門を移築したものと伝えられ境内には来次家の墓碑が建立されています。
円通寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張、正面唐破風向拝付き。庄内三十三観音霊場第11番札所(札所本尊:准胝観世音菩薩・御詠歌:のぼりなば あとふりかへれ ふもとやま ぼだいのみちを いそげともども)。荘内平和観音百八霊場第30番札所(札所本尊:准胝観世音菩薩・御詠歌:ふもとやま 峰より谷へ 明け初めて わが行く方に 朝日かがやく)。梅花観音74番札所。山号:円通寺。宗派:曹洞宗。本尊:聖観世音菩薩。
見龍山
曹洞宗
庄内三十三観音霊場 第11番札所
庄内交通 八幡総合支所前バス停から徒歩9分
有り