にかいどうはくさんじんじゃ
福井県越前市二階堂町16-5
二階堂白山神社は越前市二階堂町に鎮座し、養老元年(717)泰澄大師の創立と伝える古社で、伊佐那美尊を祀る。中近世には山干飯総社白山宮と称し、近郷48ヶ村の総社として崇敬を集めた。 本殿は、寛文年間..
二階堂白山神社は越前市二階堂町に鎮座し、養老元年(717)泰澄大師の創立と伝える古社で、伊佐那美尊を祀る。中近世には山干飯総社白山宮と称し、近郷48ヶ村の総社として崇敬を集めた。 本殿は、寛文年間(1661~1672)松岡藩主・松平昌勝の再建と伝わり、正面三間側面二間に向拝を付けた三間社入母屋造銅板葺の建築である。屋根は入母屋造に千鳥破風、向拝に唐破風をつけ、外陣および内陣内部には花鳥図などの彩色が施された装飾的な社殿である。建築様式から寛文頃の建築で、彩色も当初からとみられる。 拝殿は文久3年(1863)の建築で、当初神楽殿であったものを大正期に拝殿に改めた。正面六間半、側面二間半の入母屋造桟瓦葺で、開放された中央間とご神体を祀る両脇間からなる大規模な社殿である。 本殿は彩色を施した本殿建築の県内初期の例であり、拝殿は元神楽殿であるが、江戸末期建築の大規模な社殿として県内では類例のない建築である。建築時期は異なるものの、県内における神社建築の遺構として貴重である。
伊佐那美尊 伊弉諾尊 天照大神 天兒屋根命 應神天皇 大己貴命
指定村社